現行品はボールと保持器との滑り摩擦の問題(保持器無しの廉価品もあるが、ボール同士が滑り摩擦を起こすため、より問題が大きい)を内在している。特許調査の結果、保持器改良関係で1万3千件もの出願があり、ニーズの強いテーマであることが分かった。この中で、ボール同士にスキマを作るものは1件のみ(磁気反発力利用だが実現性無し)、軸受メーカはスキマを作ることを諦め、保持器の改良に注力したことがうかがえる。
本技術は抜本的に滑り摩擦を解消するものなので、性能面(回転トルク、寿命、回転数)で大きな優位性がある、と考えている。また単純な構成なので現行品よりも低コストとなる場合が多いと考えている。 |