かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場
第58回最終選考会(2009年3月6日開催)
ENTRY No.6

ビジネスアイディアのテーマ
電子マネーで真のCRMを実現

ビジネスアイデアの提案者
株式会社レピカ
岩井陽介(イワイヨウスケ)

(発表者:取締役 加嶋正洋)
【東京都港区】

かわさき起業家優秀賞
加嶋正洋さん
発表者 取締役 加嶋正洋

ビジネスアイディアの概要について
電子マネー「レピカ」

レピカ(repica)とはREchargeable Point Intelligence CArd の頭文字を取った電子マネーのサービスです。
当社の電子マネーは、カード自体にはID情報のみを記録し、残高やその他のデータは全て当社のサーバ側で管理するという方式をとっています。
こうすることで、導入企業には以下のような大きなメリットがあります。

  1. テレホンカードのように不正に複製、改竄されたりするリスクを回避できます。
  2. 店舗へのカード納品段階(つまり消費者がレジでカードに金額をチャージする前の段階)では無価値のプラスチックの塊であり、店舗における在庫管理や盗難管理の負荷を大幅に軽減できます。また店頭でカードを他の商品と同様に並べてディスプレイできます。
  3. サーバに全ての決済データがあるので、店舗でのレジ締めの業務負荷軽減、更にはそのまま会計データやマーケティングデータに活用できます。
また、Edy等の汎用的な電子マネーと違い、導入企業様自身がプリペイドカードの発行主となることで、
  1. 顧客囲い込みに高い効果があります。
  2. 前受金(=お客様からのチャージ)や退蔵益(=未使用カードの利益)が発生し、キャッシュフロー改善効果がある所はこのソリューション導入の決め手ともなる大きな特徴です。


新規性・優位性について

当社のもう1つの事業であるモバイルのメール生成・配信ソリューションと組み合わせることで、決済データとお客様の属性データを紐付けたOne to One での強力なCRMツールとなり、それらサービスをワンストップで提供できる所が当社の最大の強みです。


市場について
  • 主なターゲット・市場の規模
    米国ではサーバ管理型電子マネー(ギフトカード)の市場規模は既に9兆円に達しています。
    日本と米国の人口比並びに米国での成長スピードを勘案すると、日本でも2011年までに1兆円、2015年までに3兆円の市場規模になると見込んでいます。当社のビジネスはB to B to Cであり、主な顧客ターゲットは、有店舗の小売・流通・サービス業の企業となります。例えば、飲食店、アパレルのブランドショップ、スーパーマーケット、美容院、スパといった業態です。
  • 市場での競争力
    電子マネーとモバイルを組み合わせたCRMソリューションをワンストップで提供できるのは当社のみです。

実現性について
  • 実施スケジュール
    ~2009年8月:①代理店制度強化による拡販体制整備、②ギフトカード周辺市場(パッケージング提案、カードデザイン提案)への展開、③付加価値機能の開発(非接触ICカード、モバイル決済等)
    ~2010年8月:①代理店販売比率の拡大、②国内マーケットシェアNo1(20%以上)の確立、③海外市場への展開準備
  • 実施場所
    本社
  • 実施体制(従業員等)
    2009年1月現在従業員数:26人
    内訳(常勤役員3人、営業社員11人、技術社員7人、技術派遣1人、管理社員4人)
  • ビジネス・パートナー
    加賀ソルネット㈱(加賀電子の100%子会社)、㈱アイディーバンク、シエラ㈱、㈱インターネットイニシアティブ、㈱ISAO
  • リスクとその管理
    ・競合参入:携帯電話との連携サービスの強化等による差別化
    ・システムトラブル:システム冗長化に加え運用・保守業務は24時間対応の実績がある専門業者に委託
    ・個人情報漏洩:Pマークを2008年10月に取得
    ・法規制:前払式証票法の規制に関する顧客への充分な説明を実施

このページの内容は、受賞者の文責による最終選考会プログラム(当日配布)の内容を転載したものです。
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