かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第60回最終選考会(2009年8月1日開催)

Entry.6


ビジネスアイディアのテーマ

発泡廃ガラス“スーパーソル”を活用した
雨水循環システム(雨水地中貯留+グランド緑化+災害時水対策)

ビジネスアイデアの提案者

有限会社岸本国際技術研究所

小野 素子(オノモトコ)

【神奈川県藤沢市】

かわさき起業家賞

りそな神奈川応援賞

会場応援賞

小野素子さん

ビジネスアイディアの概要について

スーパーソル

地球温暖化対策の一環として、国や自治体などで緑化を推進していますが、緑化には水の確保が重要な課題です。 今回ご紹介する雨水循環システム(雨水貯留+緑化+災害時水対策)は、雨水を地中に貯めて飲料水以外の水資源として利活用し、表 土面を庭園緑化、公園広場、グランドなどに有効利用できるシステムです。

  • 本システムで浄化資材として使用するのが、廃ガラスを100%原料とする発泡廃ガラス“スーパーソル”です。
    “スーパーソル”は大小無数の孔のあいた多孔質な軽量セラミックで、その成分はガラスの素材である珪素(SiO2)が70%程度で、他 にナトリウム、カルシウム、マグネシムなどを含む、安全なアルカリ素材です。ガラスのリサイクル材で安全性の高いことで、エコマ ーク商品に認定されています。
    アルカリ成分を多く含むため、腐食要因の有機物の発生を防ぎ、水の腐敗防止に有効です。
  • 地中を掘削し“スーパーソル”を浄化資材として充填する方法は、表土面の有効利用が可能になり、緑化の推進ができます。また貯め た雨水を散水に利用できるので、水道代の節約になります。
  • 上記のような施工方法なので規格が無く、大きさや形も設置場所に応じて自由に設計可能です。 一般住宅の庭から、事業所、マンションなどの緑化部分、公共施設や公園の芝生の下、更には「校庭の芝生化」まで幅広く導入可能 です。

新規性・優位性について

  • 浄化資材として使用する“スーパーソル”は、アルカリ素材なため、水の腐敗を防ぎます。従来の地下埋設型浄化システムのようにポンプで水を循環させる必要がないので、電力消費量を抑え、維持管理コストの削減、更にはCO2排出抑制につながります。
  • 地上タンクを使わない地中貯留方法なので、表土面の有効活用が可能になり、芝生や植栽など緑化が推進できます。
  • 地域の避難場所に指定されている学校に本システムを導入することで、避難場所に飲料水以外の水源が確保されているため、災害対策面から見てもメリットは大きいと言えます。

市場について

主なターゲット・市場の規模

一般住宅から、マンション、オフィスビル、公共施設や公園の芝生の下、更には「校庭の芝生 化」にも導入可能なのであり、その市場規模は膨大です。国の推進事業として、緑化や雨水活 用に対して、国や自治体での助成制度を活用できるのもメリットです。

市場での競争力

ガラスのリサイクル材を活用して、雨水の再利用を行うという地球にやさしいシステムです。 規格品ではないため、形や大きさなど設計の自由度があり、水の浄化に電力を使わないので、 ランニングコストが低減できます。

実現性について

実施スケジュール

沖縄県での実証実験を経て、現在、校庭の芝生化プロジェクト推進中。
順次、首都圏の学校や公共施設に拡大予定。
一般住宅やマンション向けにも営業展開予定。

実施場所

東京都内公立小学校

実施体制(従業員等)

スーパーソル製造装置メーカー兼製造工場の沖縄県潟gリムと連携して行っている。

ビジネス・パートナー

具体的な施工については施工業者や芝業者など専門知識・技術を有するパートナーと連携して 推進していく。

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