「Histy」は自分史などの年表を簡単につくることができる機能がついたSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)。(http://histy.jp/)日本の出来事、テレビ番組、ヒット曲、ベストセラー、流行語など、いろいろな年表を並べて見比べながら、自分史や将来計画、日記、読書記録、育児日記など、様々なテーマで年表をつ
くることができる。また、イチロー、スティーブ・ジョブズ、松下幸之助、坂本龍馬など、いろいろな有名人の年表と自分の年表を並べて見比べることも可能。年表やSNSの機能を通じてほかの会員とのコミュニケーションを楽しむことができる。
収益モデルとしては、バナー広告、テキスト広告アフィリエイト広告などの広告収入、プラスアルファの機能を提供する個人向けプレミアムサービスからの会費(月間525円)、会社や団体の歴史、沿革を年表として載せてPRツールとして使ってもらう法人向け有料サービス(初期費用5万2500円 年間5万2500円)の収入、自分史出版や自分史ビデオ制作サービスの紹介、斡旋による手数料、「Histyを活用した自分史のつくり方」「Histyを活用した自分の強みの見つけ方、将来計画の立て方」などのテーマでの研修・セミナーによる収入など。また、法人向けに、会員制サイトなどに年表機能を提供したり、Histyのシステムを社内SNSとして提供したりすることも検討中。
Histyが実現したいビジョンは「自分史で日本を元気にする」と「みんなの歴史を共有する知のプラットフォームをつくる」。
自分史は、定年退職した人が、自分の生きてきた軌跡を振り返ってまとめて、出版したり映像にしたりするというイメージが強い。それだとつくるのにかなり手間や時間、お金がかかり、せっかくつくっても限られた人にしが見てもらえない場合が多く、敷居が高く感じられるが、Histyを利用すれば、無料で簡単に自分史年表が作成でき、多くの人に見てもらうことも可能。自分史を作成することには、自分の生きてきた軌跡を残すことができる、脳を活性化して若さや元気を保てる、自己分析により自分の興味や強みを再認識し、夢や目標を明確化できる、自分の原点や人生の歩みが明確になり自己肯定できる、家族や仲間の間で自分史を見せ合うことで、よりコミュニケーションが円滑にできるなど、多くのメリットがある。シニアだけでなく、若者やより幅広い年齢層の人たちに自分史をつくってもらうことで、自分に自信を持ち、自分を好きになり、元気になってもらいたいというのが、Histyの第一のビジョンである。
また、今までの歴史では、偉人や有名人の記録は数多く残っているが、庶民や一般人の記録はほとんど残っていない。Histyを、偉人や有名人だけでなく、庶民や一般人の方々の知識・経験も後世に残していける「知のプラットフォーム」に、また、あらゆる知識を年表の形で共有し、自由に参照、比較、検討、活用できる、人類知の「年表データベース」に育てていきたい。 |