かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第61回最終選考会(2009年10月2日開催)

Entry.5


ビジネスアイディアのテーマ

参加型イルミネーション(振動と圧電素子の組み合わせによる発電でイルミネーションの電源としクリーンで配線も要らないシステムのレンタルや販売を行う)

ビジネスアイデアの提案者

株式会社音力発電

速水 浩平(ハヤミズコウヘイ)

【神奈川県藤沢市】

かわさき起業家優秀賞

りそな神奈川応援賞

はまぎん賞

速水浩平さん

ビジネスアイディアの概要について

参加型イルミネーション

電気にすることが可能ではないかとの発想からこの研究を重ねこれに成功2006年9月渇ケ力発電を設立した。しかし発電量が微弱であったが大音量のスピカーは圧電素子を振動させるものがありこの方法の応用から圧電素子を使うほか圧電素子間に共振膜を用いて振動を増幅させることにより発電効率の向上が図れた。このことから音以外のものでも振動するものは発電が可能と考え振動力発電機を開発した。

その応用したものが「発電床®」である。これはパネル状の圧電素子をマット状にしてこれを踏んだり叩いたりすることにより発電することが可能でこれを床に敷いて足で踏むと発電するものである。この技術は様々な可能性を秘めており実験段階から実用段階に来ており現在首都高速道路(外環道)の五色桜大橋に設置されているほか駅に設置することによって通行する人々によって発電する実験も行われ好結果を出している。本件は運用分野の一つとして「発電床®」で発生した電気でイルミネーションを点灯させ商業用や防災用に利用するビジネスモデルである。この発電床®は自家発電するため配線は不要で持ち運びもできることから固定設置やレンタルによるビジネスが可能である。

新規性・優位性について

音を利用して発電するアイデアは当社独自の技術であり誰も開発成功した前例はない技術である。この「音力発電」を振動素子の共振により起電力アップを図ったものも同様に当社開発の独自技術でありクリーンでCO2排出しない新エネルギーとしてにわかに注目をされている。また他より電線を引くこともなく地産地消型電力であること、振動したとき(人が通った時)にタイムリーに発電するため無駄な電力消費を無くす ことができる。本件は「発電床®」を活用したビジネスモデルであるが振動するものを広く発電させることが可能であることから多くの運用が期待できる。

市場について

主なターゲット・市場の規模

振動するものは発電が可能なため、車、電車、航空機、人が歩く時の振動や携帯電話など幅広い市場がある。
本ビジネスはイルミネーションのための運用にターゲットを絞った。

市場での競争力

まったく新しい技術でありため十分な実績はないがその斬新さから広くマスコミにとりあげられ知名度アップとともに大手企業からの提案も出てきている。そのエネルギーのクリーンさ、起電力の向上によるコストダウンも見込まれることから市場への参入は容易と考えている。

実現性について

実施スケジュール

現在企画内容を詳細に検討中である。これが確定後速やかな実施の予定である。発電床®の在庫 の確保の問題があるが通常規模のニーズには対応可能と考えられるので人員の特定が出来しだ い実施可能の状況にあり8月より稼働の見込み。

実施場所

現在の所在地は慶応大学藤沢インキュベーション施設内にあり都心からも遠く営業活動や社内コミニュケーションにおいても不便を感じており川崎市のインキュベーション施設(K−BICなど)をも考慮している。

実施体制(従業員等)

当社は創業より3年目という若い企業であり従業員数も少ない(5名)ためマンパワーが不足していることから1〜2名で当面対応せざるを得ない状況である。幸い知名度の高まりとともに販路の紹介や大手企業の トップマネジメントからの販路支援も期待できる状況にあることから特に不安はないものと考えている。

ビジネス・パートナー

イベント実施企業の開拓及び代理店による販売を考えている。基本的には代理店には大手広告代理店を人脈等の活用により考えている。

リスクとその管理

技術面のリスクはないが早期で効率的な市場開拓など事業展開による採算性の確保が最大のリスクと考えている。この点は強力な営業によりカバーしてゆきたい。また人的面では本ビジネ ス以外との事業が重複するため経費負担の軽減も可能と考えている。

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