かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第61回最終選考会(2009年10月2日開催)

Entry.8


ビジネスアイディアのテーマ

“もったいない”スペースをシェアする

ビジネスアイデアの提案者

軒先 株式会社

西浦 明子(ニシウラアキコ)

【東京都世田谷区】

かわさき起業家賞

西浦明子さん

ビジネスアイディアの概要について

“もったいない”スペースをシェアする

自宅の駐車場、売出し中の土地、建物の軒先、ビルの階段下スペース、解体前のビルの一部、月極駐車場やコインパーキングのデッドスペース、ビルの屋上など、今まで賃貸借の対象になかったデッドスペースや遊休地、および従来の貸店舗をテナントが付くまでの間限定で1日単位・時間帯単位で貸し出しすると同時に利用者を募るというインターネット上のマッチングサービスを提供します。

新規性・優位性について

  • デッドスペースの活用−今まで賃貸借の対象になかった/不動産業者が取り扱わないデッドスペースを貸し借りが可能。
  • 新たな収入源の創出−景気の後退感が募る中、土地・建物のオーナーは初期投資なしで新たな副収入を継続的にまたは臨時的に得ることが 可能。
  • スペースの日貸し・時間帯貸し−日貸し・時間帯貸しにすることにより、利用者は高額な保証金なしで使用でき、個人・法人問わず出店その他営業活動等の拠点として手軽に且つ多岐に渡って利用することができる。
  • 環境への配慮−中でも自宅駐車場の貸し出しは、立地によっては近隣の迷惑駐車や渋滞軽減への貢献にもつながり、今後大きな伸びが見込まれるカーシェアリングのステーションとしての活用なども含め、CO2の排出抑制に一役買う。

市場について

主なターゲット・市場の規模

対象となるスペース数は全国に無数にあります。

  • 商店街数---(空き店舗/軒先)約1万2千商店街
  • 大型小売店舗数---(駐車スペース、店内、軒先) 8万5千店
  • 一戸建て住宅数---(軒先)約3千万戸
  • 分譲マンション(首都圏)---(軒先)4万8千件
  • その他、既存の貸店舗、解体予定のビル、売却予定の商業ビル等々

※分譲マンション以外は全国の数字。
一方、利用者は全国の移動販売事業者、ネットショップ運営者、小売・卸売り業者などが主な事業目的でのスペース利用者です。これに加えて、全国で開催される花火大会、お花見、お祭り、海水浴場、サッカー・野球等スポーツの試合、その他大勢の人手が見込まれるイベント等に出かけるレジャー客は、事前に予約できるパーキングスペースの想定利用客となります。これまで未着手の市場であり、単なるニッチスペースの活用にとどまらず、新たなライフスタイルの提案を実現することができるビジネスです。

市場での競争力

軒先.comは先行者であり、現時点では競合のない全く新しいビジネスです。また、在庫となるスペースも文字通り「無限」にある市場です。現在の経済不況を追い風に、今後業務提携および加盟店制度の導入等を通じて、在庫の大量確保を図ります。さらに、先行者の優位性を最大限生かし、このジャンルにおける軒先.comの認知度を高め、利用者の囲い込みを行うことで優位性を保つと同時に、新たなサービスを追加していくことで差別化を図る予定です

実現性について

実施スケジュール

2008年4月サービス開始
2009年4月法人化
2009年10月〜加盟店募集開始(東京都23区内、大阪府からスタートその後全国展開予定)

実施場所

本社

実施体制(従業員等)

取締役含め2名で対応(業務提携を通じて、効率的な展開を行う)

ビジネス・パートナー

  • スペース開拓:不動産会社、全国に営業体制を敷いている事業会社、全国店舗展開している小売および流通事業会社、個人および個人事業主
  • 利用者開拓:卸売り業者、BtoBサイト事業者
  • 損保会社(登録スペースの保険適用)

リスクとその管理

【競合参入】
加盟店制度導入による登録スペース数の確保および窓口対応可能なチャネルの構築による差別化。

【利用者リスク】
利用料金の事前回収と利用後の即時退去報告の徹底。

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