かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第63回最終選考会(2010年2月5日開催)

Entry.7


ビジネスアイディアのテーマ

未来環境への新たな提案「高効率 新LED照明電源装置」の提案

ビジネスアイデアの提案者

株式会社光洋電子工業

後藤 光敏(ゴトウミツトシ)

【山梨県南都留郡】

かわさき起業家優秀賞

後藤光敏さん

ビジネスアイディアの概要について

高効率 新LED照明電源装置

地球温暖化による自然環境破壊はこれ以上待ったなしの状況で世界的な大問題になっている。京都議定書によるCO2削減、地球温暖化対策、鳩山総理大臣による国連でのCO2の25%削減発表などあり、かつてない盛り上がりを見せている状況にある。その中で一般家庭の消費電力のうち照明が全体の15%前後を占めており、2012年白熱電球の製造中止を背景にLED照明の生産拡大が続いている。
しかしLEDから発生する熱によりLEDチップと電源に与える熱ストレスで商品寿命が短縮される為、放熱機構構造コストの上昇、高輝度要求によりLEDチップの多量使用により消費電力の増加でランニングコストの上昇がLED照明の普及の足かせとなっている。
当社は永年電源機器の開発に携わってきたため環境商品として注目され市場拡大の著しいLED照明に注目し、従来のLED電源(定電流電源)に比較し経済性に優れ、放熱部材の使用量の削減可能な「新LED電源」を開発して市場に投入し事業拡大と環境面での社会貢献を図ってゆくものです。

新規性・優位性について

従来のLED照明の制御方式(抵抗制御、定電流制御、パルス制御)に比べ、LEDの発熱を抑え消費電力の削減が図れ、同じ電力では高照度の照明が実現できる、全く新しい方式のLED制御駆動電源「ダブルウエーブ」(特許)です。
従来の制御方式が抱える、LEDの発熱により商品劣化、短寿命や放熱部品のコスト上昇、チラツキの発生、ランニングコストの上昇などの問題を一挙に解決できた。また、調光の範囲も0〜100%(従来方式30〜100%)とチラツキもなく、トライアックにも整合がとれる。
これにより、他社製品との新規性・優位性がはっきりと確保されています。
平成21年8月   特許取得
平成21年9月   特許出願3件
平成22年3月まで 特許出願3件

市場について

主なターゲット・市場の規模

LEDはCO2削減の緊急性もあって、従来の光源(白熱電球、蛍光灯、HIDなど)との置き換わりが急激に進むと予測されLED照明協会の試算によると、2015年には国内市場は1兆円規模になると試算されている。又LEDの用途開発の拡大もが見込まれることから更なる市場拡大が見込まれる状況です。
これら状況により当社のLED照明駆動電源も拡大することは確実です。

市場での競争力

当社は1979年創業以来、各種電源の技術開発を行い基礎技術を蓄積しLED照明の「新しい駆回路電源」の開発に成功しました。特許の有効も20年余りあります。電源装置はLED照明の付加的な部品であることから比較的競合企業が少ない状況です。一方大手企業も開発に力を入れておりますが現状では当社の技術が優れているもと思います。

実現性について

実施スケジュール

Wウエーブシリーズ・汎用シリーズ・防水シリーズの25W相当は基本回路は完成、お客様仕様でのデザイン化です。
現在50W・100Wを開発中2010年3月完成予定。
LEDの1.0A、1.4A定格電流の開発中2010年3月完成予定。
安全規格(PSE)の取得、2010年3月まで。

実施場所

山梨県南都留郡忍野村

実施体制(従業員等)

2010年度:優秀な営業、技術者を中心に4名を採用
2011年度:優秀な営業、技術者、工員、管理を中心に10名を採用
2012年度:優秀な営業、技術者、工員、管理を中心に10名を採用
生産は従来10年ほど取引のある工場にアウトソーシングし、社内は検査、組立、梱包をする。

ビジネス・パートナー

【契約済み】 シチズン電子、エレマテック(旧、高千穂電気)、富士テクノジーシステム、パールライティング、トヨスター、マイクロコーテック、宝永電機

【進行中】 国内大手照明メーカー数社、国内大手商社数社、台湾大手照明メーカー数社、中国北京交易所

【募集中】 特許ライセンス契約、技術援助契約、共同研究開発契約、研究委託契約、投資家、キャピタルファンド

リスクとその管理

販売の遅れによる経営への影響(販社、代理店の拡大)
コストロードマップ(ICチップ化への展開…資金問題)
類似製品への対応

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