かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第64回最終選考会(2010年3月13日開催)

Entry.2


ビジネスアイディアのテーマ

裸眼・空中投影型立体映像システムを用いた販売・レンタルのサービス事業化

ビジネスアイデアの提案者

株式会社ゼロユニット

渡邉 裕樹(ワタナベ ユウキ)

【東京都千代田区】

かわさき起業家賞

渡邉裕樹さん

ビジネスアイディアの概要について

裸眼・空中投影型立体映像システム

弊社では3D立体映像の最新技術を用いたサービスの販売・レンタルを行っています。
製品名: 裸眼・空中投影型立体映像システム”AIRZERO”

“AIRZERO”は3つの要素で構成されています。

  • 3D立体映像装置“Holo”
  • インタラクティブ機能
  • 筺体

これらはお客様の用途に合わせて組み合わせを選択し、お客様の必要とする場面に合わせ、使い方や映像制作も含めた総合的なサービスをご提供するのが弊社のビジネススタイルです。

昨今ハリウッドが3D映画を推し進めるなど、新聞紙上でも2010年が3D普及元年と呼ばれるように大変注目される分野となっております。この中で我々の取り扱う3D立体映像装置は、以下のような特徴を持っています。

  • スクリーンなしで空中に映像を投影します。
  • 裸眼で見ることができます。
  • 専用のメガネは必要ありません。
  • 長時間見ていても目が疲れません。
  • パソコンの画面をそのまま空中に投影することができます。
  • 明るい場所でもご利用できます。

インタラクティブ機能は、センサーの技術と映像を組み合わせることにより利用する人が参加する双方向参加型のサービスを提供することができます。弊社の取り扱う3D立体映像装置と連携することで空中に浮遊する映像を空中で操作するようなこれまでにないSF映画の近未来的な世界を実現し、見る人に強烈なインパクトとアイキャッチを与えることが可能です。

また、我々が大切にしていることは人の五感に訴えかけることです。「超指向性スピーカー」や「香りの放香器」など様々なオプションを機能追加することで「視覚」だけでなく「聴覚」や「嗅覚」など五感に訴えかけるサービスを提供しています。五感への刺激は強くお客様の印象に残り、かつ楽しんでもらうサービスを創造することができます。

我々はさらにオプション機能の開発を進めており、日々新しいサービスを探求しています。

“AIRZERO”の用途としては、宣伝・広告、イベントや展示会、博物館・美術館、エンターテイメントなど様々な分野で活躍でき新しいビジネススタイルを作り上げることが可能であると考えております。
また、ネットワーク経由でデータを一括管理することが容易なため、店舗・店頭、公共の場等でキヨスク情報端末などデジタルサイネージとしての利用も期待できます。

昨年、川崎市様、「映像のまち・かわさき」推進フォーラム様にはフォーラム交流会や川崎市民祭りで“AIRZERO”をご活用いただきました。今年の2月8日には川崎市で初めて開催された毎日映画コンクールを盛り上げるべくミューザ川崎に設置、また前後1週間はチネチッタ毎日新聞社支局にも設置して道行く人に驚きと楽しさで毎日映画コンクールの宣伝を行いました。
今後は「映像のまち・かわさき」をさらに盛り上げるべく様々な場所で“AIRZERO”を使ったサービスのご提案をさせていただきたいと考えております。

新規性・優位性について

スクリーンがない空中に映像を投影し、それを空中で操作する“AIRZERO”は、インパクトやアイキャッチ力だけでなく、話題性や口コミにより注目されるサービスが提供できます。

さらに映像が手の届く位置に浮いているため、様々なセンサーやソフトウェアの技術を組み合わせることにより、これまででは考えられなかった映像とのコミュニケーションが可能な独創性の高いインタラクティブサービスが提供できます。

“AIRZERO”は専用のメガネが必要なく、お子様からお年寄りまで目にやさしい映像を提供できるので、公共性に優れていると言えます。目にやさしい映像は、宣伝広告媒体だけでなく長時間滞在する博物館やキヨスク情報端末としても使用が考えられ、用途が広いことも優位な点と言えます。

“AIRZERO”はパソコンの画面をそのまま空中投影できるので、誰でも自由に映像制作ができます。既存の映像を流用することもできるのでコストを抑えて映像を制作する選択ができることは運用者にとっても非常に優位な点となりえます。

インタラクティブ機能を付加することで、単に3D映像を一過性の流行りで終わらせず、常に新しい機能を加えることにより全く新しい形のサービスを提供することができるため、長くお客様に楽しんでいただけます。

市場について

主なターゲット・市場の規模

【“AIRZERO”のレンタルの市場性】

昨今の経済情勢からお客様が高価な製品を購入するのを控える傾向にあるため、レンタルの需要は大きいと言えます。“AIRZERO”のレンタル事業の主なターゲットは、イベントや展示会、宣伝広告などで、コス トを抑えて絶大なインパクトとアイキャッチで多くの集客が見込めます。分野を問わず商品の販促・紹介、各種情報の紹介などで利用が可能なため、広告代理店が持つ市場は全て対象となり得ます。

【“AIRZERO”の販売の市場性】

販売では、博物館や美術館、企業の受付、エンターテイメント性のあるテーマパーク、また広告媒体としてショッピングモールなど商業施設や公共施設で常設設置の需要は十分考えられます。また、現在注目度の 高いデジタルサイネージの分野にも広く展開が可能です。デジタルサイネージの市場規模は、2008年には560億円の規模となっており、2015年には1兆円規模の産業とすることを目標とされている分野で非常に期 待されています。

市場での競争力

提案の際に他と差別化が測れる競争力のある商材であると言えます。

実現性について

実施スケジュール

2009年4月に販売・レンタル開始

【現時点の導入実績:レンタル実績】

貴金属系イベント、大型音楽CD販売店系販促、テレビ局系イベント、医療系学会、大型商業施設内での食品系販促、新車発表イベント などまた、川崎市様市民祭り、2010年川崎市 毎日映画コンクール

【今後の事業展開】

販路拡大(ビジネスパートナーの拡大)、新しいインタラクティブ機能の開発、常設設置 型提案の強化

ビジネス・パートナー

広告代理店・映像制作会社・システム会社など、エンドユーザへ営業・提案していいただける企業の営業やプランナーへ広めることにより販路拡大を図っております

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このページの内容は、受賞者の文責による最終選考会プログラム(当日配布)の内容を転載したものです。
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