【ビジネス・アイディアの背景】
日本政府は2005年6月に、アスベストの被害が、クボタ旧神崎工場(兵庫県尼崎市)で周辺の一般住民に被害が及んだと言われたことを重視して新法成立を推進、「石綿による健康被害の救済に関する法律」と被害防止のため石綿の除去を進める関連3法(改正法)が可決・成立。
【アイディアの概要】
この当時、当社は『耐熱型の接着剤』の開発に専心していたのであるが、このようなアスベストの被害は、調べれば調べるほど、将来に対する不安が募る状況であることがわかった。
環境省では、建築物の解体によるアスベストの排出量が2020年から2040年頃にピークを迎えると予測している。年間100万トン前後のアスベストが排出されると見込まれ、今後の解体にあたって建築物周辺の住民の健康への影響が懸念され、今後ますます危険な状況が発生することがわかる。従って、社会的使命から応用開発を進めることとした。
このような状況の中で、開発中の「耐熱型接着剤」が、『アスベスト飛散防止剤』としても応用開発でき、まさしく当社の理念に立脚した“社会貢献型商品”になるとの確信を得た。 |