かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第70回最終選考会(2011年3月5日開催)

Entry.4


ビジネスアイディアのテーマ

頭部保護帽子「ほっと安心帽」の開発・製造・事業化

ビジネスアイデアの提案者

株式会社リード

戸泉 秀明(といずみ ひであき)

【岩手県二戸市】

かわさき起業家優秀賞

戸泉 秀明 さん

ビジネスアイディアの概要について

有限会社プロアイズ

帽子に「安全性」という視点を持ち込んだ製品である。ヘルメットまでは必要ないが通常の帽子では不安があるという場面において、「頭部保護」と「快適な使用感」の両立を目標とした新製品を開発し、より多くの方の日常生活に『安心・安全』を提供するというものである。
従来この種の製品カテゴリーは頭部保護帽と呼ばれる製品群であり、主として防災対策や障害者保護を目的としたものであった。従来品は特殊な状況で使用することが前提であるためか、保護機能は一定水準にあっても、重量、デザイン、価格等の面で、十分なサービスレベルにあるとは言いがたい状況であった。そこで上記に代表される各種機能を(しばしば相反する要素であるが)可能な限りバランスよく実現した上で、従来品以外の多くの生活シーンに活用することを考案した事業である。
発想の原型は自動車のシートベルトやエアバッグのようなものであり、完璧でなくとも一定程度の被害軽減効果を期待することができ、社会的意義も存在すると考えている。
3層構造 当該製品を供給する市場として、現在は「学童」に優先順位をおいた事業展開を進めている。当社では想定される市場を学童用・工場内等における軽作業用・スポーツ用・介護用の4つに分けており、それぞれに異なったアプローチが必要と考えている。学童市場に続き軽作業用として、工場内や農作業従事者向けの市場開拓を計画、実施しており、工場用では本年1月にファイザー社に納入実績がある。

新規性・優位性について

限られた用途向けの特殊な製品として存在していた「頭部保護帽」を、学童を中心とした従来になかった市場へ展開するための、製品・市場両面での工夫の積み重ねが「空白のマーケット」を開拓し、ブルーオーシャン戦略を目指す新規性や独創性の源泉となっている。
また、製品開発戦略の一環として、特許や意匠登録等の知的財産権を有効に活用することで、開拓した新市場での独自性維持と競争回避による継続的優位性を発揮できるよう腐心している。

市場について

主なターゲット・市場の規模

学童用としての市場規模は幼稚園〜小学校でおよそ1,000万人程度存在する。少子化と呼ばれている昨今でも毎年100万人を越える新生児が誕生するので、これらの子供たちが毎年入れ替わりとしての市場を構成する。(学童市場のみ記載)

市場での競争力

知財戦略の活用により、同一の製品が他社から出せないように縛りをかけている。また現時点で当社の事業戦略と直接競合する企業は存在しないため、先行する優位性を活かし、先駆者として認知される可能性がある。

実現性について

実施スケジュール

学童用はweb通販や幼児教育系出版社を通じて展開中である。
上記以外の市場には現在は提携先のルートを活用し、また中小機構の販路開拓事業にも昨年末に採択され進行中である。

実施場所

製造は主として岩手県内、販売拠点は都市部に計画中である。

実施体制(従業員等)

ほとんど代表者が事業全般のコントロールを行っている。

ビジネス・パートナー

株ム島産業(本社:名古屋市、工場:国内2ヵ所、海外1ヵ所)制服製造業

リスクとその管理

将来は競合先の出現がありえるので、製品開発やコスト管理等の継続的な努力が必要である。
自社の組織化を図るとともに、外部との連携を強化して競争優位の確立を目指す。

 

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