かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第71回最終選考会(2011年6月10日開催)

Entry.4


ビジネスアイディアのテーマ

乾燥機市場の新規開拓

ビジネスアイデアの提案者

株式会社木原製作所

木原 康博(キハラ ヤスヒロ)

【山口県山口市】

かわさき起業家優秀賞

木原 康博さん

ビジネスアイディアの概要について

イメージ(レモン)

葉タバコの乾燥で培ってきた乾湿球制御循環乾燥方式を応用して新規市場開拓を進めていく。弊社の核技術である乾湿球制御は乾球と湿球(空気の温度と乾燥物の温度)を調節しながら内容成分の変化と脱水を促進して、色、艶、香りを損なわないよう乾燥できるところに大きな特徴がある。また一度温めた空気を乾燥庫内で循環させるために既存の乾燥機の燃費7割削減を実現しており、ランニングコストに関してもユーザーに大きなメリットがある。このように今まで培ってきたノウハウをもとに6次産業化における地域の特産品つくり、食品会社の新製品つくりなどの新規製品つくりのほかに、食品加工の途中に出てくる副産物のリサイクルの乾燥など新市場での新たな需要を掘り起こしていきたい。

新規性・優位性について

色、艶、香を損なわない高品質な乾燥の実現。そして技術・システムの最大の特徴は、「乾湿球温度制御」技術を実用化し、乾燥工程の全自動プログラムを実現させた点にある。当社は「乾球温度」と「湿球温度(=乾燥物の温度)」を管理し、温度工程をプログラム化、相対湿度を感知して自動で吸排気操作を行える全自動システムを初めて実用化させた。このことにより、椎茸乾燥の場合では従来機比で燃費70%オフという飛躍的な省エネ化が実証されるとともに、トレーの上下段入れ替えや吸排気操作を不要にし、乾燥経験のない人でもボタン1つで乾燥作業ができるという大幅な省力化を達成した。

市場について

主なターゲット・市場の規模

椎茸  :原木生産者
にんにく:その他食品メーカーから1農家まで様々なニーズがあり、市場規模の推定ができないが食品乾燥市場の将来性は高い。

市場での競争力

食品乾燥機としては5年前から椎茸市場に本格参入。知名度ゼロのところから、500台超を販売し業界シェアトップとなった(椎茸市場は5年前から老朽化乾燥機の更新事業が各地で開始され、更新総台数は1,000台弱と推測される)優秀省エネルギー機器表彰の受賞などもあり、省エネ乾燥機と言えばキハラという評価が定着した。

実現性について

実施場所

今後納入していく乾燥機全般の試験実施場所は自社内の実験室、お客様の工場内もしくは工場。

ビジネス・パートナー

株式会社ニッポー、山口県産業技術センター

リスクとその管理

農産品の場合、作が基本的に年一回なのでそのシーズンを逃すと開発期間が一年延びることになる。
お客さんや試験場と予定をよく調整しスケジュールを前倒しにしていく。

 

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