かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第73回最終選考会(2011年10月7日開催)

Entry.4


ビジネスアイディアのテーマ

常温乾燥装置(SUNDRY)の開発及び乾燥機利用の新商品開発、販路拡大

ビジネスアイデアの提案者

有限会社サント電業 

 嶋貫 昭一  (シマヌキ ショウイチ)

【山形県米沢市】

かわさき起業家賞

嶋貫 昭一 さん

 

ビジネスアイディアの概要について

イメージ『乾燥しているけども成分は生』を実現
 乾燥機内の気流の工夫により温湿度のムラを大幅に削減した、野菜、果実、海産物等の常温乾燥装置です。以前から常温乾燥機は素材の色や成分のロスを少なく抑えることが知られていますが、比較的低い温度帯での乾燥のため、特に大型においては乾燥のムラが問題でした。当社の乾燥装置は大型における歩留まりと生産性の高さを特徴とし、設置や使用条件に応じ大型は、すべてオーダーメードです。

新規性・優位性について

◇余剰作物の有効活用・・・生産現場で発生するB品、C品、流通過程での売れ残り、価格調整のための大量廃棄物等、大量の余剰作物全般を乾燥することで、付加価値をつけ、生鮮に負けない商品として流通させる。
◇試作→小ロット受託→小型導入→大型導入(ユーザーと打合せを繰り返し、乾燥物の種類や量に応じたカスタマイズ対応)
◇大型化で高生産性が可能・・・気流の工夫により装置内の温度ムラを克服し、大型化を可能にした。大型にすることで大量乾燥し生産性を高める。

市場について

主なターゲット・市場の規模

◇乾燥装置・・・余剰品のでるすべてのところ(農家、青果市場、野菜工場等)
          安全・安心をセールスポイントにした新商品開発のための導入。生産拠点としての導入。
          市場規模:経産省機械統計農業用乾燥機年5年平均78億円/年
◇乾燥食品・・・健康志向の消費者
          ドライフルーツ135億円(財務省「貿易統計」)、ポテトチップス:1,262億円 2008年

市場での競争力

◇試験販売やレストランへの業務販売などの実績から、当社乾燥装置で製造した商品の評価は高く、小規模ではあるが余剰作物の材料確保(農家、JAなど)→乾燥加工・商品化→販売のサイクルが確立されている。80,000円/月。

実現性について

実施スケジュール

各イベントに出展し、乾燥装置及び乾燥商品を広くアピールすることにより販路拡大を図る。
  『地域力宣言 2011 in TBC夏祭り』出展
  『大学は美味しい!!』フェア2011 in 高島屋新宿店 出展
 その他、随時出展予定

実施場所

山形県 

実施体制(従業員等)

営業  1名、製造  4名

ビジネスパートナー

技術開発・・・山形大学工学部               ◇生産面・・・・・地元農家、営農組合
生産加工・・・地元レストラン、食品加工会社と連携
市場開拓及び成分分析・・・山形大学工学部

リスクとその管理

納入時にメンテナンス契約を結び、保守点検と定期訪問を行う、現在までの販売台数32台、緊急的な不具合なし、消耗品の交換と点検を行っている。

>>ページTOP


このページの内容は、受賞者の文責による最終選考会プログラム(当日配布)の内容を転載したものです。
当ホームページの記事、画像などの無断転載を禁じます。
すべての著作権は公益財団法人川崎市産業振興財団および原稿執筆者に帰属します。
Copyright(C) 2006-2010 IIP Kawasaki.All rights reserved.