かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第75回最終選考会(2012年2月3日開催)
Entry.2
運動中には着用できないスポーツウエア「ベネクスリカバリーウエア」
株式会社ベネクス
中村 太一 (ナカムラ タイチ)
【神奈川県厚木市】
かわさき起業家優秀賞
日本起業家協会賞
りそな神奈川応援賞
はまぎん賞
大和企業投資賞
【左:中村 太一 氏 右:発表者 片野 秀樹 氏】
スポーツ分野では、運動と休養は表裏一体の関係にあり、何れも重要なファクターである。これまで運動中に着用するウエアとして様々なトレーニングウエアが開発されてきた。2008年北京オリンピックで話題となったスピード社の水着の影響で、パフォーマンス向上の機能を有するウエアが特に売上を伸ばしてきた。しかし一方、トレーニング以外の休養時については、そのウエア開発はこれまで全くなされてこなかっ た。そこで、我々は、オリジナルのナノ原料の開発後、それを含む繊維を用いて、産学公連携にて休養時専用「運動中には着用できない、睡眠中に着用するリカバリーウエア」を開発・発表。この新カテゴリーのスポーツウエアをいち早く、プロアスリートが取り入れ話題となり、現在では、一般スポーツ愛好者・自衛官、警察官、ビジネスマンなど日頃疲労を抱える方々などへと拡大中。商品の販売ルートについては、スポーツジム・専門スポーツショップ、大手有名百貨店。ギフト商品としての需要が昨年より特に高まってきている。
スポーツアパレルの歴史は、90年代までは、速乾性や動きやすさを重視した第一世代のトレーニングウエアが主流であった。その後、パフォーマンス向上の機能を有する第二世代のものへと移行。 一方、同時期のスポーツ科学の動向を見ると、90年代以前の根性論的トレーニング法から、科学的トレーニング法へと移行し、パフォーマンスアップの為のトレーニング法が実施されてきたが、2000年代に入り、休養回復により結果的にパフォーマンスの向上を目指すというリカバリーの考え方が現れた。このトレンドを捉え、第三世代のスポーツウエアとして「リカバリーウエア」を開発した。
ターゲットとしているスポーツアパレル市場規模は、1000億。この内訳で、第二世代のスポーツウエアの売上規模は、現在300億。3年間で約3倍と急速に売上を伸ばしてきた。一方、第三世代のウエアの売り上げ規模は弊社の2億。この市場規模は全体の0.2%である。今後は、第二世代に続き第三世代の市場規模の拡大が予想され100億円程度の市場規模を想定している。
機能性スポーツウエアとしては現在、第二世代に位置する弾性タイプのウエアが主流。一方、弊社のような締め付けないものは不在である。また、前者の着用シーンは、運動中、または運動後のクールダウン。一方、我々のウエアは、他に類を見ないOFFタイムの就寝時や就寝前の休養時。これらのことから、市場での絶対的な競争優位性をもつ機能性スポーツウエアである。
現在既に製品化に成功し、既に販売実績をもつ、今後は、国内での販売に止まらず、海外への展開を計画している。
神奈川県厚木市
現在国内外14の大学研究機関との連携を持ち、新たな研究開発を実施している。この圧倒的な技術力を武器に素材や商品開発を行っていく。
国内の複数の協力企業との連携により製品化を行っている。
技術的な部分では、国内外の特許により保護・管理を行っている。
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