かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第77回最終選考会(2012年6月8日開催)

Entry.6


ビジネスアイディアのテーマ

自動車用インバータのモジュール等の温度特性評価用小型熱衝撃試験機

ビジネスアイデアの提案者

理想計測株式会社

 臼井 重徳 (ウスイ シゲノリ)

【川崎市高津区】

かわさき起業家賞

はまぎん賞

かわしんビジネスチャレンジ賞

SIC賞

かわさき中小企業診断士クラブ応援賞


ビジネスアイディアの概要について

熱衝撃試験とは、高温と低温の温度変化を繰り返し、温度変化に対する製品の耐性を短時間で評価する試験のことです。従来の試験機
は、高温に関しては、200℃程度のものが主流で、今後電気自動車や太陽光発電等に利用されるインバーターなどの電力機器のSiCを材
料としたパワー素子(電力用半導体素子)は300℃以上の高温域までの熱衝撃に耐えられる信頼性があるとされていてながら、従来の試験機では、この高温を実現することができませんでした。理想計測の試験機は、高温350℃を、小さな電力で、二酸化炭素排出の大幅削減に貢献し、試験機自体の小型、軽量、省エネ化も図りながら実現しました。地球温暖化防止へ向けてのCO2削減は急務であり、自動車では、ハイブリッド自動車や電気自動車の研究開発が急ピッチで進められています。これらの自動車の普及と更なる省エネルギー化のためには、駆動システムの小型軽量化と高効率化が求められており、パワーモジュールの耐熱性の向上と高効率化はこれらに対する寄与が大きいです。これに向けた有力な技術としてパワーモジュールのSi素子の代わりに耐高温性が優れ、損失の低いSiC素子の開発とその高耐熱実装技術の確立があります。

 

新規性・優位性について

パワーモジュールを高耐熱化することにより、電動車へ適用するにあたり、パワーモジュールの小型化に加えて、車両駆動装置との機電一体化、専用水冷システムの廃止が可能となり、インバータシステムとして従来技術比で1/2以下の小型化が図れ、省エネルギー効果、環境対策効果が大きなSiCインバータが普及レベルで実現可能となる。数千万円台のコスト、巨大な体積、大量エネルギーを消費し続ける上位試験機を、数分の1の価格で、大きな省エネ効果、CO2排出大幅削減、高精度性能のコンパクトな試験機を実現でき、また同レベル以上の成果をもたらすことになる。

市場について

主なターゲット・市場の規模

自動車業界、半導体業界

市場での競争力

I従来の試験機は、高温に関しては、200℃程度のものが主流で、今後電気自動車や太陽光発電等に利用されるインバーターなどの電力機器のSiCを材料としたパワー素子(電力用半導体素子)は300℃以上の高温域までの熱衝撃に耐えられる信頼性があるとされていてながら、従来の試験機では、この高温を実現することができませんでした。

実現性について

実施スケジュール

マーケティング会社との打合せを行い、展示会に出展、広告・宣伝を行い、平行してマーケティングの調査をかけて、効果的な売上をはかる。

実施場所

理想計測株式会社

実施体制(従業員等)

必要人員は、これまでにご協力頂いているそれぞれの筋の方々に状況に応じてご協力いただく。

ビジネスパートナー

横木製作所(筐体製造)、大橋プレス工業株式会社(筐体製造)

リスクとその管理

公的機関の中小企業の業務に関して、ご意見頂き、参考にさせて頂きながら、方法をとってゆく。 

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