かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第78回最終選考会(2012年7月27日開催)

Entry.4


ビジネスアイディアのテーマ

川崎の住宅街に設立された、本格的なクラフトビールを提供する
アットホームなブルワリー(醸造所)

ビジネスアイデアの提案者

Brimmer Brewing株式会社

小黒 佳子 (オグロ ヨシコ)

【川崎市高津区】

かわさき起業家優秀賞

日本起業家協会賞

かわしん賞

はまぎん賞

川崎商工会議所会頭賞

小黒 佳子 さん

 

 

ビジネスアイディアの概要について

弊社ブリューマスター(醸造責任者)である、主人の長年の国際的なビール醸造経験を活かし、昨年4月に弊社を設立し、今年3月より本格的にビールの製造・販売を開始しました。川崎は私の生まれ育った町であり、「川崎の地ビール」を製造することで社会貢献ができればと思い、川崎市に醸造所を設立しました。樽とビンでのビール販売を行っております。併設のレストランがないため、樽は主に首都圏の飲食店等に卸しています。ビンは現在のところ、工場での直接販売をメインにしていますが、川崎市内や首都圏の酒屋等への卸売りも増加しています。弊社は家族経営の小さなビール工場です。久地駅近くの住宅街の中にあり、お客様が気軽に立ち寄れるアットホームなブルワリー(醸造所)を目指しています。会社帰りやお買い物のついでに立ち寄り、大手メーカーのビールとは違う、新鮮な手づくりビールをご家庭で気軽に楽しんでいただきたいと思っています。今後は、川崎市内での取り扱い店舗をさらに増やし、クラフトビール・地ビールに馴染みのない方も含め、より多くの皆様に本物のビールの味と素晴らしさを知っていただきたいと強く願っています。

新規性・優位性について

「首都圏の住宅街のなかにあるが、本格的なクラフトビールを提供するアットホームなブルワリー(醸造所)」であることが一番の新規性ではないかと思います。首都圏にも数社の地ビールメーカーがありますが、それらは、商業エリアに隣接し、弊社のような住宅街ではなく、ビジネスマンや観光客がターゲットになるエリアのメーカーです。弊社の場合、特にビジネス街でもなく、観光エリアでもない、普通の住宅街の一角にある小さなブルワリーですが、クラフトビールに馴染みの少ないお客様にも気軽に立ち寄っていただける、地域に密着した、身近なブルワリー、身近なビールであることが他社にはない新しさであると思います。

市場について

主なターゲット・市場の規模

日本国内で最大級のグレート・ジャパン・ビアフェスティバルは毎年、東京・大阪・横浜で年1回ずつ開催されています。開催初年度の1998年の来場者数は800人ほどでしたが、2010年には約2万人の来場となり、2012年度は、約3万人を見込んでいるそうです。また、クラフトビールを専門としたレストランも急増しています。今後6月から7月のあいだに、全国各地で10軒を超えるクラフトビール専門店がオープンする予定になっています。

市場での競争力

弊社の最大の強みは、ブルーワー(醸造者)のビール醸造の豊富な経験と知識です。仕込みの時間や温度管理、発酵状況なども毎回違いますし、同じ酵母であっても毎回違う働きをします。それゆえ、各工程におけるブルーワーの経験と知識に基づいた判断力が大変重要になります。正しい醸造方法と本物の伝統的な味を知っている弊社のブルワーであればこそ、品質の高い、美味しいビールを造り出すことが可能になっています。

実現性について

実施スケジュール

6月中旬よりビンでの一般販売を開始しました。今後は、お客様が購入しやすいようショーケースの冷蔵庫を設置し、工場での直接販売を増加していきたいと思います。また、弊社の場所がわかりづらいとの声が多く聞かれますので、わかりやすい看板やのぼり等を設置する予定です。

実施場所

神奈川県川崎市高津区久地4-27-14

実施体制

販売状況によって、工場での直接販売とビンの発送作業を担当する人員を一人確保しなければならなくなることが予想されます。その場合は、パートもしくはアルバイトとして、従業員を雇う予定です。

ビジネスパートナー

特にありません。

リスクとその管理

ビールの製造期間が約4週間かかることから、今後発生する一番のリスクは、製造スケジュールと在庫管理になると思われます。在庫を切らさぬよう、また在庫が過剰にならないようバランスよく、消費者の動向と需要を見極めながら製造スケジュールを立てていくことが、重要課題になります。

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