かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第86回最終選考会(2013年12月6日開催)

Entry.3


ビジネスアイディアのテーマ

『‘便と尿が共に自動処理できる’自動排泄処理装置『スマイレット安寝』』

ビジネスアイデアの提案者

株式会社スマイル介護機器販売

近藤 諭 (コンドウ サトシ)
【発表者:北林 光也】

【川崎市高津区】

かわさき起業家賞

城南信用金庫賞

ビジネスアイディアの概要について

・健常者は洗浄トイレでの排泄が当たり前になっている世の中で、何故か寝たきりの方については‘人手による介護’または‘オムツでの排泄’を強いられることへの矛盾を強く感じていた。実際、介護現場で最も大変な作業が排泄介護であることは論を待たないが、排泄介護の機械化は極めて遅れている。
・排泄時の不快感を即座に解消でき、ご家族を含む介護者の排泄介護労力を大幅に軽減できる手段として、いわば‘寝たきりの方のためのウォシュレット’の開発が不可欠と考え、今日まで開発を続けてきた。
・紙オムツタイプの「専用カバー」を貼りつけた「カップ」を要介護者に装着して就寝いただくと、@センサーが排便・排尿を感知→A直ちに吸引→B温水で洗浄→C温風で乾燥→D微風で24時間定期乾燥し残った湿気を徐々に乾燥 といった一連の作業が全て自動的に行われる。

 


新規性・優位性について

・現時点で、安全性が担保され実際に市場に提供されている‘便と尿が共に自動処理できる自動排泄処理装置’は、『スマイレット安寝』が唯一。
・皮膚の吸引は一切無し、発赤・褥そうが現状より遥かに出来難い等々の安全機能が充実。
・多くの臨床を経て、また多くの利用者の声を元に、健常者ではなく利用者の目線で開発を進めてきたことが最大の特長。利用者の症状・環境や体型が百人百様であることから、改良・開発は永遠に続くとの認識を強く持っている。

市場について

主なターゲット・市場の規模

・重度の要介護者:約130万人(8年後180万人)+難病患者:約20万人+脊椎損傷等:約10万人、が主な利用対象者となるが、利用者は今後右肩上がりに増加の予測。
・ちなみに神奈川県の重度要介護者は、現在:2万2千人→8年後:3万3千人の見込み

市場での競争力

・‘尿だけの処理機’は他にもあるが、‘便と尿が共に自動処理できる自動排泄処理装置’は、現時点では実質的に唯一の機器。
・「介護保険のレンタル給付」や「中小企業労働環境向上助成金」など、国の様々な補助を活用しての利用が可能。

実現性について

実施スケジュール

・年内〜来年初旬:既存の『スマイレット安寝』の販売+改良型の量産機の生産開始
・来年中盤以降:新機器の開発開始
・再来年4月:新機器の発売開始→介護保険の給付対象としての働きかけ

実施場所

・弊社(愛媛県の本社及び東京支社)+(株)サンテック(本社:福岡県)
※一部部材の海外生産も検討中

実施体制(従業員等)

・研修(知識+実施)体制をより充実させ、弊社社員以上に販売代理店などの協力体制の充実を図っていく予定。

ビジネスパートナー

・全国に販売代理店を拡大していく予定。 ※販売代理店研修の受講が必須
・同時に、福祉用具貸与事業所や居宅介護支援事業所など利用を強力いただける企業を増やしていく予定。

リスクとその管理

・事前・事後の女波綱サポートや定期的な支援が不可欠な機器であることを前提に、以下にサポート網を整備できるかも拡販の大きな鍵。
レンタル終了後の消毒・殺菌施設を各地に設ける必要がある。

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