第89回最終選考会(2014年6月6日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
本サービスは、ITの活用により中小企業・地方公共団体の環境配慮型経営への取組を支援するサービスであり、利用者に以下の効果を提供する。
・データ集計などの作業を効率化
・年度途中で目標達成度を確認できる機能などで、成果の向上を支援
・文書管理や組織内SNSなどの機能で、組織全体への浸透を支援
環境省が策定した中小事業者向け環境経営ガイドライン「エコアクション21」に沿った環境経営の導入、運用をサポートする基本機能に加え、環境コンサルタントが地域や業種の実情にあったサービスを構築できる仕組みも設け、取り組みが遅れている中小事業者への環境配慮型経営の普及を促進することを目指す。
新規性・優位性について
環境負荷を集計するソフトウェアやクラウドサービスは、既に数種類の製品やサービスが発売されているが、いずれも大企業向けであり、中小事業者を明確にターゲットとして位置付けたものは「やさしい環境経営」が現在のところ唯一の存在である。
特に、環境への取組の自己チェックリスト、文書管理機能、組織内SNS機能など、エコアクション21のほとんどの要求事項を網羅できる点が、他の製品やサービスにない特色であり、優位性である。
市場について
主なターゲット・市場の規模
(1)地方公共団体:多数の施設を保有する団体は、ITによるデータ集計の省力化や、情報共有によるメリットが期待できる。日本の地方公共団体1,000のうち少なく見積もって半数としても、500団体以上の市場規模があると考えられる。
(2)中小企業:小規模企業を除いた中小企業約60万社のうち、10%がソフトウェアの利用によりメリットがあると仮定した場合、約6万社の市場規模が想定できる。
市場での競争力
機能の優位性:エコアクション21ガイドラインに示された項目があらかじめ登録済であり、導入が容易。
価格の優位性:20名程度で利用する場合、競合製品に比べ、2分の1から4分の1程度の価格で運用できる。
実現性について
実施スケジュール
2014年4月 「やさしい環境経営」V1.0(地方公共団体、中小企業向け)提供開始
2014年4月~ GoogleとYahoo!にて検索連動型広告を実施
2014年5月 自治体総合フェア2014に出展
2014年10月 「やさしい環境経営」V2.0(コンサルタント向け機能を追加)提供開始(予定)
2014年12月 エコプロダクツ2014に出展(予定)
実施場所
株式会社イージーソフト本社(川崎市多摩区): 広告宣伝、営業拠点
株式会社イージーソフト厚木テクノラボ(厚木市): 開発、ユーザサポート拠点
実施体制
株式会社イージーソフト本社(川崎市多摩区): 0.5名
株式会社イージーソフト厚木テクノラボ(厚木市): 1.5名
ビジネスパートナー
株式会社セールスフォース・ドットコム: クラウド基盤提供、地方公共団体向け営業支援
有限会社蟻塔: 展示会出展支援(説明要員)
リスクとその管理
・機密情報、個人情報の漏えい
(対応)既に構築済みの個人情報保護マネジメントシステムを運用し、リスクの低減を図るとともに、損害保険によりリスク転嫁を行う。
・クラウド基盤を提供する株式会社セールスフォース・ドットコムの事業撤退
(対応)発生確率がきわめて低いと考えられるため、特に対応は行わず、リスクを保有する。