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アグリアファーム 代表 成瀬 隆|第89回受賞者

第89回最終選考会(2014年6月6日開催)

ビジネスアイディアのテーマ

ゼロから創る 都市近郊型農業生産法人の設立と六次産業ビジネス

ビジネスアイデアの提案者

アグリアファーム 代表 成瀬 隆

神奈川県厚木市

  • かわさき起業家賞
  • 会場応援賞

発表者:成瀬 隆 氏

ビジネスアイディアの概要について

「日本の食材は世界のブランド品」という考えのもと日本国内のみならず海外にも日本食材を展開したいという想いで神奈川県厚木市にて当事業を開始しました。現在1町7反(5100坪)ほどの畑を借り漬物メーカー様、飲食企業様向けに主にカブ、ダイコン、ナス、ハクサイ等を栽培しています。今後は当方が栽培する野菜を「厚味(アツミ)野菜」としてブランド化し販売を進めます。また自社製品として「農家シェフのタルト」、「農家シェフのトマトソース」等を製造し販売も行います。生鮮野菜、野菜粉末、野菜加工食品、野果菜スイーツの四点が大きな柱になります。日本国内においては地方展開を進めアジア圏を中心としたグローバル化も進めます。

新規性・優位性について

新しい農業の形として生産・加工・販売・流通・広報をワンストップで目指し農地(生産ライン)はリースと割り切り大規模生産を可能としています。六次化ビジネスおよび海外展開を想定し農業から始まる食材ビジネスとして私のようなアプローチを手掛けている方は少ないかと思われます。私は調理師の資格を有しており若いときはフランス料理やイタリア料理の料理人として修行をしていました。パティスリーの経験も多くデザート作成を得意とします。また私はIT企業をゼロから設立し20年にわたり経営をしてきました。経営およびビジネススキルには自信を持っています。

市場について

主なターゲット・市場の規模

漬物の出荷金額ベースでの市場規模は3、800億円程度です。当方の取引先が年商6億円から8億円、新規取引先が150億円ほどになります。原価率が30%から45%程度ですので年商10億円ほどは売上見込みとして計上できることになります。外食産業の市場規模は29兆円ほどです。そのうちの野菜が占める割合を金額ベースで20%、調達金額を20%としてみたときに1.1兆円ほどの規模になります。

市場での競争力

まずは農業からアプローチしていることが強みとなります。まだまだ参入規制が多い農業という世界で既に農業参入認定を取得しています。取引先の開拓については現在のネットワークが大きな強みとなり産学官金の各方面での懇意な方々、新しいビジネスの展開を望んでおられる方々が多数います。製品づくりにおいては私の調理師という経歴や料理・デザートにおける経験値が大きく役立ちます。

実現性について

実施スケジュール

・2014年1月に農業参入認定を取得済み、同ビジネスを開始
・6月初旬からカブ8反分の出荷を開始(さらに増量予定)
・6月下旬からダイコン6反分の出荷を開始(さらに増量予定)
・7月初旬よりナスの出荷予定

実施場所

神奈川県厚木市

実施体制

成瀬 隆(代表)、成瀬 友裕(長男)、原田 博之(7月入社予定)、の3名を基本にサポーター(代表知人、長男友人、等)数名。
来年度2~3名の採用予定。

ビジネスパートナー

取引先:株式会社馬場食品、八百屋カフェ、高齢者総合福祉サービスセンター森の里
JA厚木(農地斡旋、栽培相談)、川崎産業振興財団(産学官連携の提供、相談全般)
西迫会計事務所、ケイブレインズ社労士事務所、等多数

リスクとその管理

天候リスク(作付時期をずらし栽培を分散)、鳥獣害被害(圃場確保を選択)
相続等による圃場返却(1割程度の返却は勘案。返却以上の拡大を実施)
食品衛生上の注意(消毒、服装、身だしなみの徹底、監視システムの強化
カントリーリスク(早い情報分析と撤退判断)

お問い合わせ先

公益財団法人 川崎市産業振興財団

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