第92回最終選考会(平性26年12月5日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
「国産ブドウのワインを作ってもフランスの樽ではフランスワインになる」「山梨で捨てられているミズナラで樽を作りたい」ワイナリーのつぶやきで始まったプロジェクト。
かたや林業家は100年生のミズナラを樽用材にしたい、樽製造メーカーは国産材で作りたいという、各々の言をつないだ異業種による6次化産業。
総合プロデュース森のマルシェの存在で確立されたプロジェクトである。
職人の勘で作られてきた作業を可視化することで、ウッドマネジメントが発揮できる樽を作る。樹木成分はワインの味・香り・熟成を支配する。森林総合研究所と組み可視化する。更においしいワインでないと商品価値はない。山梨大学ワイン科学研究センターとの共同研究で、味と香りを追求する「森のワイン」の誕生。可視化は研究だけでなく、すべての工程を見せる化することで事業共同体内の信頼だけでなく、消費者に向けても発信。ファンを増やしていく。「森を守るワイン」を選択することが林業復権・未来につながる森つくりにつながり、新しい価値を創出するバリュチェーンの仕組みを作る。商品の物語創り・ブランド化することで国産材需要増に応え、日本の森林資源を活かしていく商品となる。
新規性・優位性について
新規性:国産ミズナラによる、国産ブドウの日本ワイン「森を守るワイン」日本の気候風土で製造・熟成されたワインだけでなく、樽の輸出も可能。更に国際森林認証のFSC材を使用し、ブドウ畑にはレインフォレスト認証機関のRA認証を取得し、トレサビリティが明確な商品となる(今後の検討商品)
優位性:専門分野が役割分担し特異性を発揮しながら進める商品開発。森のマルシェが更に融合性を考え、すべてを可視化(味&香り研究・工程)見せる化しながらファンの裾野を広げていく。
市場について
主なターゲット・市場の規模
ターゲット:環境意識が高い層に向けてクラウドファンディング・頒布会⇒リターンにミズナラ製材端材を用いた木工品
市場の規模:日本ワインブームはワイン全体の出荷量の伸び2割をしのぎ、3割増。国産ブドウにこだわりワイナリーがパートナー
国産樽需要拡大:樽用材輸入激減、国内醸造元よりも国産ミズナラ樽使用を求めている
市場での競争力
日本ワイン:国産ミズナラ樽・国産ブドウによる「森を守るワイン」
ウッドマネジメント:樹木成分の可視化、ワイナリーが求める樽成分に応えるワイン
マネジメント:ワイン科学研究センターと共同研究=おいしいを追求
日本初のFSC認証材(森林認証)の国産ミズナラ樽&レインフォレストアライアンス認証のブドウの(森を守るワイン)
実現性について
実施スケジュール
2014年11月:みずなら選木開始 2015年秋:伐採→製材→乾燥(人工・天然2種類)
2016年11月:人工乾燥材による甲州ヌーボーで乾杯→順次白・赤ワイン
2018年11月:天然乾燥によるヌーボーで乾杯
実施場所
長野県大町(木材) 宮崎県(樽製造工場) 山梨県(ワイン醸造元) 茨城県(研究)
実施体制
ビジネスパートナー
荒山林業・有明産業㈱・丸藤葡萄酒工業株・金井醸造所・森林総合研究所
山梨大学ワイン科学研究センター
リスクとその管理
①ミズナラ材の安定供給:森林総合研究所と森林資源調査、データベース化
②ワインの品質確保:山梨大学ワイン化崖研究センター×樽の力(森林総合研究所)味とウッドマネジメント共同研究
③組織の基盤強化:パートナーズ事業体=コンソーシアム立上