第92回最終選考会(平成26年12月5日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイデアの提案者
犬伏 裕之
川崎市幸区
- かわさき起業家賞
【発表者 犬伏 裕之 氏】
ビジネスアイディアの概要について
3・11の津波で2万2千人もの方々が犠牲になりました。その95%以上が津波によって命を落としています。
津波は巻き込まれなければ助かる災害です。もし地震が起きる直前に大津波がわかったら!・・・実はそれが「実現まであと少し」という状況にあるのです。
具体的には太平洋側から大津波がおそうM8.2~8.3以上の地震について、9割以上の確率で「30分前」に通知できます。(この情報を M8.X寸前速報(エムハチテンエックススンゼンソクホウ)と命名)
当社は、世界初で夢のようなこの「地震前・大津波確報サービス」を北海道大学と共同で研究開発中です。今後、1年と少しで実現させてゆきます。
また、この情報をもとに、法人向け、個人向けに事業を展開し、津波に対して安全な日本社会を実現します。加えて、世界で最もM8クラスの地震が多いインドネシアにも同様に展開し、インドネシアおよびその周辺国に安全をもたらします。
※ 技術内容は [ 日置 ハイライト ]で検索 → https://www.sci.hokudai.ac.jp/grp/geodesy/top/recent/recent07.html
新規性・優位性について
現在、M8クラスの地震の予測については、連続してその発生を的中させてきた「企業・大学・個人等」は存在しません。
これに対して、当社は、北海道大学・大学院・日置(へき)教授と共同でM8クラス地震の予測が実現可能な技術を持っています。
なお、現在、津波に関係するシステムがいくつも考案され実現されつつあります。しかしながら、気象庁の津波警報(地震後3分以内に通知)よりも早い情報サービスは存在しないのが現状です。
つまり、当社が提供予定の情報サービスは、新規であるだけでなく、優位性も有しています。
市場について
主なターゲット・市場の規模
【主なターゲット】
大津波が押し寄せてくることを恐れている法人・個人。とりわけ法人として、「海運」「造船」「石油化学プラント会社」(うみぎわ事業者)と、損害保険会社。
【市場規模】
M8.X寸前速報の「速報部分」だけで、50億円規模の市場があります。 加えてBCP(事業継続計画市場4850億円)の1割を伸長させうることから更に485億円を見込むことが可能です。総額として50+485=535億円が、市場規模となります。
市場での競争力
「海運」「造船」「石油化学プラント会社」(うみぎわ事業者)と、損害保険会社という市場では、非常に購買動機が高いことをテストマーケティングで把握している。とりわけ「海運」においては津波警報を瞬時に船舶に伝達するシステムが稼働している。通常は津波警報を受けて、船舶を安全な沖に出してゆくいわゆる「沖出し」を行うが当社提供予定の「地震前・大津波確報」を用いれば「沖出し」をより早期に実施できることになります。
実現性について
実施スケジュール
2015年1月:株式会社設立(みらい地震予測株式会社)
2015年3月:データ解析およびベータ版となるプロトタイプシステムの試作を完了
2015年3月:製作本格化に伴い増資を募集
実施場所
神奈川県川崎市幸区幸町2-593 モリファーストビル4F NAGAYAかわさき内
実施体制
技術顧問:北海道大学・大学院・日置(へき)教授 (本予測理論の発見者)
取締役(予定):ベンチャー企業スタートアップ経験豊富なメンバ1名
技術部長:1名、 担当者:1名(スマートフォン、WEB、解析に長けている)
ビジネスパートナー
大手企業との対話を開始しているところです。また当社とのシナジー効果を産む企業様を求めています。
リスクとその管理
ベンチャー企業は一般に立ち上げ時に停滞・頓挫するリスクが高く当社も例外ではない→その対策として、ベンチャー企業スタートアップを実践してきたメンバと共同でたちあげる