第94回最終選考会(平成27年3月13日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイデアの提案者
平藤 衛
川崎市高津区
- かわさき起業家優秀賞

【発表者 平藤 衛 氏】
ビジネスアイディアの概要について
医薬品・食品・体外診断・環境・エネルギーなどの研究分野において、培養容器や分離デバイス(マイクロチップ等)から「1細胞」を正確に取り出し、別の容器(PCRtubeやマイクロプレート)に正確に移した後、解析したり培養したりするニーズは以前に増して非常に高まっている。
そのようなニーズに答えるべく、今まで培った「1細胞単離」に関する技術を盛り込んだ新しいハンドリングシステムを開発し、販売する。

新規性・優位性について
既存の1細胞分離装置は、
a)オペレーターの手技に依存するb)細胞の取扱いが優しくない、
c)正確でない
のいずれかに当てはまるが、本装置はタッチパネルを用いた操作のみで細胞を非常に優しく吸引、吐出し顕微鏡で観察しながら正確に操作を行える所が新しく、かつ優位である。また、1個の接着細胞を優しく培養容器から剥離し、別の容器に移せることも新規性が高い。
市場について
主なターゲット・市場の規模
【民間企業】大手・中堅製薬会社(探索、バイオ医薬、再生医療、ゲノミクス)国内100台 大手・中堅検査装置(CTC、血球診断)、食品、化学会社 国内50台
【官公庁】各大学理工学系、生物系、産総研、理研など 国内200台
【海外】米国、アジア、ヨーロッパ
市場での競争力
①価格:競合は非常に高額(2社、4,500万円)、類似装置で1,800万円での販売を予定
②柔軟性:ユーザーの要望に応じて臨機応変に特注対応が可能であり、かつ低リスクでそれを実行できるこ
③情報:本装置の引き合い情報や紹介ルートが既に存在し、迅速に紹介が可能なこと
実現性について
実施スケジュール
2015年7月 起業「1細胞ハンドリングシステムA(~200万円)」販売開始
2016年1月 「1細胞ハンドリングシステムB(~1000万円)」販売開始
実施場所
自宅
あるいは川崎・横浜付近のインキュベーションセンター
実施体制
1名
ビジネスパートナー
【販売】ネッパジーン(海外)、池田理化(関東)、理科研(関東・東海)、カーク(愛知)、和研薬(京都・兵庫)、八州薬品(大阪・兵庫)、第一器械(四国)、他多数
【評価】東京大学理学部上村研究室(ユーザー目線の装置評価)、他
リスクとその管理
①仕入先の倒産や業務中止→各部品や技術に対してのバックアップ
②仕入れ物品の瑕疵→売買契約書の締結
③販売先の支払能力→取引前経営状況の確認