第95回最終選考会(平成27年6月5日(金)開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
従来のメディア小売業者がコンテンツを配信するには、サーバーやデータ接続のほか、Amazon Web ServicesやMicrosoftAzureなどのクラウドコンピューティングプラットフォームに高額な料金を支払う必要があります。コンテンツの著作権使用料以外、このような費用は企業にとって大きな運営コストとなっています。
ampLynxは従来のメディアサーバーを法的・安全・安定したp2pネットワークに変えることで、このようなサービスを運営するサーバーやデータ接続コストの削減が実現できます。コスト削減によって得た分をampLynxはポイントとしてユーザーに還元します。ユーザーはこのポイントでさらなるコンテンツを購入するか、現金との交換が選択できます。
新規性・優位性について
貯めたポイントでコンテンツを購入できるという金銭的インセンティブも同時に提供することで、ampLynxはメディアファイルを「デジタル資産」に変換します。ユーザーがampLynxネットワーク内でファイルをシェアしていれば、ポイントを貯めて後に現金にも変換できるからです。ampLynxのメディアファイルは「永久拘束」と同じです。つまり、需要があってユーザーがコンテンツをシェアし続ける限り、ポイントを貯めることができるということです。
市場について
主なターゲット・市場の規模
日本のデジタルマーケット($365M)の中にはamplynxの最初のターゲットは日本のインディーズマーケット($84M)。そこから音楽グロバールデジタルマーケット($6.9億)に向かうように、どんどんサービスを展開することを考えています。最後に、E-Books・ゲーム・ビデオ・音声などのディジタルファイルのマーケット($155.3億)を狙っています。
市場での競争力
ampLynxは上述の新しいビジネスモデルを採用しているファーストムーバーですので、直接的な競合企業はありません。間接的な競合まで含めると、市場は激化しAppleやAmazonなど大企業になります。小さい市場ながらも急成長中のオンデマンドアクセス・登録型モデルにはSpotifyやアジア最大級の音楽サービスKK Boxがあります。
実現性について
実施スケジュール
①閉鎖されているPCバージョン・・・現在
②CDBabyのカタログの取り込み(100万曲)・・・15/9まで
③ネイティブモバイル/PC・MACのデスクトップアプリ・・・16/3まで
④クラウド・ロッカー・・・16/6まで
⑤ソシアルゲームアプリとストリーミングサービス・・・16/12まで
⑥ファイル種類の追加(ビデオ、ゲーム、eBookなど)・・・17/6まで
⑦需要に応じて価格設定とビットコイン/デジタル通貨の支払いのサポート・・・17/9まで
実施場所
日本/米国でスタートしてから、世界を狙っています。
実施体制
エンジニア側:3人 ビジネス側:2人
ビジネスパートナー
Samurai Incubator/CD Baby/Microsoft/E-Licence/Tune Core Japan/GetStage
リスクとその管理
①サードパーティーp2pクライアントアプリの依存性に対して、ampLynx独自のクライアントアプリを開発します。
②バンドウィズのスロットルに対して、オープンインターネットを支援しているテクノロジーグループに参加します。
③p2pの評価に対して、p2p技術をきちんと理解している人が誰なのかを把握し、実際に意思決定できる上層部へ話を通してもらえます。