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海外展開へのアドバイス
みなさん、はじめまして!みなさんのご要望により川崎市海外ビジネス支援センター(略称:KOBS)が昨年2月に開設しました。
業務内容は、川崎市内企業の海外進出支援です。みなさんにとりまして、このページをヒントに海外進出のための引き出しの1つとしていただければと願っています。
今一番熱い地域、アジア。変化の激しいアジア。難しい地域であるアジア。
何故今アジアブームになっているのか、そして現実はどうなのだろうか?
そう、これです。これが分からない、分かってもどこまで対応できるか不安だ。日本の価値観と大きく異なり難しい。
と大多数の企業は悪戦苦闘しています。現地の規制・貿易実務・物流・特許・外国出願も非常に重要な点ですが、それ以上に、【みなさんが開発した商品・サービスが海外で売れるのか?】が一番重要だと思います。
何故?
それは日本国内の需要(売上)が落ちるのが短期・中期・長期的にも、となんとなく・統計的に・体感的に感じているからです。
特にここ最近は悪い条件ばかりです。今頑張られているみなさんにとり、すでに遠い過去の1990年株価大暴落。その後ITバブル崩壊(2001年)、リーマンショック(2008年)、311(2011年)、円高(2008~2013年)。それをなんとか乗り越えてきたが、この下落基調により日本の経済システム・ブランドがほぼ崩れました。
そして、私たちの未来は?
これもみなさんと同じで暗い話ばかりが日本にあります。私は日本が悪くなって欲しくありませんし、ならないようにほんの小さな力ですが良くなるようお手伝をしていきます。
いや、でも一部の業界は伸びるでしょ?
はい、伸びる業界はあります。でも、みなさんがその恩恵を受けられる立ち位置でしょうか?ほとんどの方は難しいな~と感じていると思います。
では海外?
海外に出口を求めるのが自然でしょ?今すぐ海外進出しないとダメだよね?
いやいや、日本でできることがあります!
むしろ海外進出する前の時間でかなりの部分が決まると思います。
もちろん、海外進出後、現地の縁により受注が決まることもあるでしょう。
それも日本でできること、やれることをしっかりしていた企業限定です。
実際、そういった企業は日本で何回も失敗したり、分析しているのです。
ある企業は日米欧のような先進国のニーズがほとんどないと判断し、アジアへ進出しました。たくさんの紆余曲折があり、中断もしました。でも(たまたま?)きっかけ(例えば地元行政の補助・支援メニューなど)があり、【どうかな~?】が【これは行ける!】に変わり、結果を出したのです。
日本の真摯に取り組む姿勢が日本ブランドを築いてきました。
そのブランドにあぐらをかいていませんか?過去のように日本企業が作れば国内外で売れる時代はとっくに終わっています。
先進国が良い?
先進国ほど規制や業界団体の壁が厳しいのでは?資本がないと厳しいのでは?
いや今後はアフリカだ!
え?アフリカは広すぎます。どの地域ですか?何故その地域ですか?コストだけを見ると痛い目に遭うのは1990年代以降さんざん私達は経験してきたじゃないですか?
じゃあやっぱりアジア?
妥当かもしれません、が!それは各商品(サービス)によって違います!
ごもっともです。
100企業あれば100通りの方法・地域・形態があります。
それを判断するために、海外のニーズを掴む(例:市場調査、F/S)行動がどうしても必要なのです!
最近は特にアジアからわざわざ来日している企業もあるんです!
ネットで調べることも可能ですし、日本語話せる外国企業が多いのもアジア。
40年前の海外旅行自体が難しかった時代とは違います。
今の日本ほどすぐ海外に行ける国はどこにありますか?非常に少ないです。
今の日本は、国・地方自治体・公的支援機関・民間団体など補助(金)・助成(金)が結構あります。
特許・外国出願なども公的機関が一定レベルまで無料支援してくれます。
金融機関も海外進出には力を入れています。
無料でしたら公的支援機関があります。有料もたくさんあります。
無料でも有料でも1つ言えること。担当者との相性、これ大事。
無料でも有料でも最終的に決断をするのはみなさんです。日本で、地元で、近隣で、親身になっている方と出会えると良いですね!
販路開拓でも生産拠点でも、良いパートナー(人・企業)を探し、ニーズを掴むのが一番難しい。
それは国内でも国外でも同じこと。
~続きは次回に!~