
圧力や摩擦を検知可能なメカノクロミック発光性薄膜
横浜国立大学 大学院工学研究院 准教授 伊藤 傑
【新技術の概要】
圧力や摩擦などの機械的刺激に応答して発光色が変化するメカノクロミック発光性結晶は、圧力センサーをはじめとした幅広い応用が期待されている。本技術では、メカノクロミック発光性結晶のみからなる均質な薄膜が得られる。機械的刺激を発光特性の変化により検知できる。
【従来技術・競合技術との比較】
従来のメカノクロミック発光性結晶は単結晶や粉末であったが、本技術では均質な薄膜を得ることができる。圧力を加えるのみで発光する応力発光とは異なり、圧力が加わった後でも光照射により読み出し可能である。発光変化を利用するため、見た目の色調変化による圧力検出フィルムも高感度検出を期待できる。

人間中心の技術開発に向けてヒトのインタラクションを探求するヒューマンインタラクション研究
芝浦工業大学 工学部 電気電子工学課程 電気・ロボット工学コース ヒューマンインタラクション研究室 助教 米満文哉
■私たちの日常は,初対面の人との会話,商品の購入,ロボットやAIチャットボットとのやり取りなど,様々なインタラクションで満たされています。では,どんなときにインタラクションしたい(or したくない)と感じるのでしょう?インタラクションの仕方は,環境によってどう変わるのでしょうか?
■このような問いに挑むために,本研究室では認知科学の観点から人の心を情報処理装置として捉え,ヒューマノイド・ロボットに対する感情的意思決定や,消費者の購買意欲の背後にある認知メカニズムを含む多様なテーマに取り組んでいます。これらの研究を通じて,人間中心の技術開発に資する知見を提供し,人が技術と快適に共生する豊かな未来を実現することを目指します。
【論文・講演など】research map :
https://researchmap.jp/FumiyaYonemitsu

説明できない良さを説明する。感性価値デザイン研究。
芝浦工業大学 デザイン工学部 感性価値デザイン研究室 准教授 中島瑞季
社会のニーズや問題が高度に多様に複雑化した現在において ユーザの行為や体験に対して文脈価値が高く共創的であることは魅力的な製品およびサービスを提供するために不可欠であると言えます。
またこのような欲求はうまく言語化できるとは限りません。 そこで本研究室では人の感性に着目し、対象について観察、収集整理、分析することを通して、魅力や価値など潜在的な欲求を把握し、デザイン提案を行うことに努めています。
【評価・計測方法】
■心理 感性評価(質問紙)
■生体 脳血流計測・アミラーゼ濃度視線計測・瞳孔径計測・皮膚電位計測 など
【論文・講演など】research map
https://researchmap.jp/mnakajima